【1】「学び」の本質(意義・目的)と効果の理解:
「学び」とは、《『外部環境』に対応し、『目的』を遂行するための『術』を身に付けること》である。
ひとまず、このように定義しておきます。
(「ひとまず」とした理由は、『協働』という概念/実践が加わることにより、その本質が変容・革新(弁証法でいう「止揚」)されるからです。『内部環境』も革新されるからです⇒以下【5】で解説いたします。)
【2】重要な前提理解:
1.立場ごと(『内部環境』は各人各様/多様のため)「事実」が変わる!
2.『目的』によって対応すべき『外部環境』も変わる!
したがって、ここで重要なのは、「法」(『三現主義』の【メモ】)でも述べましたが、立場を決めることです。なぜならば、立場によって、「現場(事実実態)」(の見え方)が変わるからです。(実は『目的』によって、『外部環境』の「現場(事実実態)」(の見え方・景色)も変わってきます。⇒後に述べます。)
ここでは、立場からの2例で、考えてみましょう!
<例1>立場が個人A(22歳)就活生であれば、すでに『内部環境』『目的』『外部環境』は本人Aが認識可能です。(ただし、正しく認識し、適正に対応できるかは別です。社会人経験の乏しい就活生には『外部環境』(希望する会社の「現場(事実実態)」を適正に認識できるとは言えない『内部環境』の中に存在しているでしょう。したがって、まずは就職することを『目的』とすることが考えられます(そのような『目的』設定が限度とも思われます⇒『内部環境』(『目的』設定)の土台が不在のため、新たな『外部環境』における適正な『目的』設定が不能)。
したがって、何を「学ぶ」べきか、どのような『術』を身に付けるべきかは、以下の【対応策例】のようになるでしょう。
【対応策例】:「入社面談突破の方法(術)を知る」。(ただし、幼少期より『目的』を明確に設定し、自己の『術』を身に付けている個は除外しています。)
<例2>立場が個人B(55歳)シニアの会社員であれば、『内部環境』『目的』『外部環境』『術』の全ては原則、認識しているでしょう。(ただし、『目的』として何を選択すべきかは、個人Bの『内部環境』(個の性格・強み・弱み、家族状況等含め)を考慮して選択することになるでしょう。)
したがって、以下のように考えるでしょう(例示してみましょう)。
選択肢【1】65歳以降も雇用延長で会社員として働く。
選択肢【2】定年を機に得意技能を活かし起業し、会社員も継続し副業とする。
選択肢【3】定年と同時に起業し独立する(法人設立、又は、個人事業主として事業を経営する)。
したがって、ここで、うっすら(否、はっきり!でしょうか?)「(人たるものの)現実」(以下、「人に必要な3核活動」ということにします)が判明してまいります。すなわち、人間にとって3つが全てである。
【3】「人に必要な3核活動」:
【1】『内部環境対応』(土台として踏まえるべき自分自身の「内的環境」):
【2】『目的』:(自己の「志し」=実現すべき『目的』):
【3】『外部環境対応』(『目的』を設定すべき対象としての「外的環境」):
この「人に必要な3核活動」を知るに至った経緯を次の投稿記事からご紹介します。⇒よろしければ、こちらの投稿ページ内の❝温故知新(2)❞~「人・組織に必要な3核活動」~からご覧ください。
【4】『目的』が最も重要、全てを変える:
『目的』が最も重要です。
『目的』設定によって『外部環境』の「現場(事実実態)」(の見え方・景色)が変わってきます。立ち位置(立場:物理的場所含む)が不変であるとしても、『目的』の設定いかんにより、乗り越え/獲得すべき「障壁・人・物・金・時間・必要とする情報・ノウハウ・知識・知恵等」が変わり、『目的』に至るプロセスが変わります。その変わりようは、個人個人に固有です。100人100様です(『内部環境』によって)。したがって、『内部環境』を十二分に適正に把握した上で、『目的』設定する必要があることになります。(意外とここが忘れがちになります。)
【5】『自律と協働』によって、「止揚」がなされる。
最後に、実は『目的』設定し『自律』(自己固有の強み・弱み)と『協働』(連携者固有の強み・弱み)により補強するべき『術』を身に付けることによって、すなわち「学び」によって『内部環境』も変わるのです。というより『協働』によって『内部環境』を(積極的に)変えることが出来る(変えていかなければならない)のです。(このことも、意外と忘れがち、というより気づかない人が多いのが現実です。)
自分の強みは「これだ」という「硬直性」では、勝ち残れません!⇒「強みは常に相対的であり(※)、不断に向上(「止揚」)し続けるべきもの」との理解と「学び」の実践が勝負を決する!のです。)⇒本サイトの次の投稿記事「新しい時代」で、一緒に考え、実践しましょう!
(※)今、『自律』する個人にとって、競争相手は、生成AIでもあります。また、同時に『自律』する個人及び『自律と協働』を推進する組織にとって、生成AIは『協働』相手でもあります。
(例:将棋や囲碁のタイトル保持者にして、生成AIとの『協働』はすでに実証されています。)
⇒学び(2)の【まとめ】DX~組織改革に!「業務フロー」は必須!~でも述べます。)