「三方よし」を表現する水芭蕉の三葉です。

失われた50年?~”実践論❞をデンマークに学ぼう!~


1977年、当時の【推奨本】2冊:

この当時、自己研鑽の【推奨本】として以下が職場内に回覧されていました。大学同期のS君(現在、税理士法人経営)が本著の大友ゼミと知っていたこともあり、関心を持って何度も読んだ記憶です。

1.『組織よ人をこう見てほしい』(大友立也著:日本経営出版会)(1969(昭和44)年8月10日初版)

以来生涯にわたり「会社組織の在り方」を考える契機となりました。(裏表紙にS52.02.26神田三省堂にて購入とメモしています。)

マーキングしている箇所を以下に紹介します。

・個人の欲求と組織の欲求が二つながら成り立つ開放的な、生きものとしての組織においてこそ、目標の達成内部体制の維持外部環境への順応という、生きるしるしとしての組織の「3核活動」は可能になる(P139)。

【特記メモ】「3核活動」について、ブラジル在住の日本人(ハンドル名:アマゾン仙人さん)との交流について記載しています。⇒こちらをご参照ください。                    

「“混合”モデル論 」<よいといえない組織→よい組織>への発達段階を知るための6つの規準を提示する(P147)。

・むすびの最後(P200)でこう述べています。「人間にとって本当に幸せなのは、なんの苦労もない、なんのはりあいもない生活にあることではない。同様にして、組織とは、利益があがっていればそれでいいという組織でもない。永く繫栄して存続する組織であり、人が本気になってそのエネルギーを投入する組織なのである。

 尚、同時(1977年)に購入し読んでいるのが以下です。

2.『企業よ あれが社会の灯だ』(大友立也著:昌平社)(1974(昭和49)年2月25日 初版発行)

 ・組織の中で直面する問題の一つ一つには、どの一つについても共働体制など自生してはいない、はじめに共働体制あり、などないのである(P90)

・「組織は社会、ちがった意見が肩を組む場である」(P91)

「未知とは複雑なもの」「明日でいいことは今日きめるな」(P118)

「自分の行動を自分で決めてはならない」(p150)

「目標のちがう人間の結束をこそ」(P187)「客観ではなく主観の尊重をこそ」(P189)「企業は、これからも利益で動機づくが、組織や社会は、利益ではもう、動機づかない」(p193)「経営はいまや、マネイジ(処理)だけを考えていいのではない、・・・組織を「社会」と考える立場をとる緊急要請の事態に入っているのである(P208)

今、あらためて、「アージリス組織論」を紹介します。

半世紀も前の著書ですが、極めて現代的視座を提供してくれていると思います。「むすび」の最終項にこうあります。(当時、色鉛筆で強調している箇所です。)

精神的福祉をこそ』:(P208~P211)

「そもそも自我が育った人間は、結果(成果)の競争では満足しない。「自我が育った人間は、結果よりもプロセスを重視するのだ。」(P209)。

・「物質のない社会もないが、精神のない人間社会もない。物質のありあまっているときも、いままた石油が足りなくなった、石油ばかりでない空気をはじめとする諸資源の足りなくなったときにも、ともに実現すべきは、精神的福祉である。そしてわたくしはそれを、企業の組織に、自己尊重評価のできる環境ができること、に置く。」(P210)

・「(精神的福祉の社会は)世の中が、自己尊重評価のできる多様価値の存在し得るお互いの個性を認めあえる、自由選択のできる、「牛耳り合い」も牛耳りもない)人たちの組織を持てるようになったときではないか。わたしはそれを企業の場に、もとめるのである。」(P211)

■2000年、私の歴史の中で、「アージリス組織論」が再登場:

上記の「アージリス組織論」については、、私の歴史の中で四半世紀後(25年)に再登場します。コチラに記載しています。

■更に四半世紀(50年)を経て2024年!実践論が登場!

私の歴史の中においては、「アージリス組織論」の実践論であり、以下のベストセラーとして再登場します。

『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』(針貝有佳:PHPビジネス新書)

ご質問等何なりとお気軽にお問い合わせください。

PAGE TOP